乳酸菌とビフィズス菌(2)

2020年3月31日

乳酸菌とビフィズス菌。加齢で1%以下になるのは?

乳酸菌とビフィズス菌、それぞれどんな種類がある?

前回記事では、乳酸菌とビフィズス菌の違いについてお話しました。さてその乳酸菌とビフィズス菌、一体どれくらいの種類があるかご存知ですか?

まず、乳酸菌は植物性と動物性にわけられます。植物性乳酸菌がとれる代表的なものは味噌や醤油、漬物など。動物性乳酸菌はヨーグルトやチーズなどが有名です。植物性・動物性で効果に違いがあるとはいわれていません。

乳酸菌としてはガセリ菌SP株、乳酸菌シロタ株、LG21乳酸菌などが有名です。聞いたことのある名前もありますよね?

それぞれに特徴があり、働く場所や機能が違うことがわかっています。

ビフィズス菌も50種類! 有名なのはBB536株

ビフィズス菌はそれに対し50種類ほど存在しており、特にBB536株やB-3株が知られています。

特にBB536株は、健康な赤ちゃんから発見された、ヒト由来のヒトに適した菌。整腸作用だけでなく、感染症を防いでくれるなど数多くの機能性が報告されてきています。

ただビフィズス菌は酸やアルカリに弱く、胃酸などで大半が死滅してしまうという弱点が。これを克服するべく、酸に強いカプセルに閉じ込めて大腸まで届けるサプリメントなども開発されています。

60歳を過ぎると、ほぼ100%→1%以下に!?

日本食ならば味噌や納豆などで乳酸菌は比較的手軽に摂取しています。チーズ、キムチなどにも含まれ、乳酸菌飲料やキャンディ、ヨーグルトなど商品数も幅広く、豊富ですね。

その点ビフィズス菌はごく一部のヨーグルトのほか、現在はお菓子などにも配合され始めていますが、身近な食材として摂取できるものは少ないかもしれません。

そんな「ビフィズス菌」ですが、さまざまな理由から、歳を経るごとに腸内のビフィズス菌が減少してしまうことがわかっています。

腸内フローラを調べると、赤ちゃんの腸内ではビフィズス菌が約95%以上を占めているのに対し(生まれたばかりの赤ちゃんのウンチは、ほとんど臭くないですよね!)、成人では約10%、そして60歳以上だとなんと約1%以下にまで減ってしまいます。

加齢によって減るビフィズス菌。でも減ってしまうのは、加齢だけが原因ではないんです。

若い人も要注意、こんな生活がビフィズス菌を減らす

・お肉や揚げ物が好きでよく食べる

・野菜や果物はあまり食べない

・デスクワークなどで日中はほぼ座りっぱなし

・階段を避けてエスカレーターに乗る

・ストレスを感じている

ひとつでも当てはまる方は、その生活習慣がビフィズス菌を減らしている可能性があります。

ストレスの多い生活や、肉や脂肪分が多く食物繊維が少ない食事で、悪玉菌が増えることがわかっています。また運動不足は腹筋を弱め、便秘になりやすくなり、結果としてビフィズス菌が減少。

現代人にはありがちな生活や食事のパターンですが、こんな習慣が固定化することで、悪玉菌が増殖しやすくなるお腹が出来上がってしまうのです。

次回は、積極的にとりたい「ビフィズス菌」の種類について、さらに詳しくお伝えしましょう。

参考文献
『すべては『腸内細菌』で決まる!』藤田紘一郎(著)/かんき出版『腸が変われば人生が変わる 驚異の腸内フローラ』田中保郎(著)ぶんか社

プロフィール有馬美穂
ライター。2004年早稲田大学卒業。『VERY』をはじめ、さまざまな雑誌媒体等で主にライフスタイル、女性の健康、教育、ジェンダー、ファッションについての取材執筆を行う。2児の母、文京区在住。

コラム一覧へ >