腸活×夏バテ予防(3)
2020年6月02日
おいしい作り方を覚えて、夏バテ予防にも。
日差しの強さが増す季節、気温がぐんぐん上がってくると心配なのが、「夏バテ」ですよね。皆さんは食事でどのような対策をしていますか? スタミナをつけるために焼肉を食べたり……というのはイメージ先行の話。夏の暑さに負けない体作りのためには、食事面でしっかり抑えておきたいポイントが4つあります。
①主食・主菜・副菜をバランスよく
②朝食抜き、夕食の食べすぎは禁物
③ビタミンB1などビタミンB群をたっぷり
④冷たいものを食べすぎない
でもこれ、頭ではわかっていても、具体的にどんなメニューを実践すればよいかイメージしにくいと感じる人も少なくないでしょう。
そもそもこれらは、①疲労回復を促すこと、②食欲低下を防ぐこと、③免疫力を高く保つことなどを目的として掲げられているため、この3つの目的を覚えておくほうがわかりやすいのです。
確かに、しっかりおいしく食べながら、疲れた身体が早く復活して、病気にも負けない強靭な身体を保てたら理想的ですよね。
ではこれらを満たすために、どのような栄養素や食材・食品を意識すれば良いのかというと、疲労回復にはビタミンB1、食欲増進には酸味のある食材や香辛料、免疫力にはビタミンCや発酵食品が有効とされています。
そしてこれらを実現しやすい夏メニューといえば、「冷しゃぶ」です。
ここでは、夏バテ対策になる“食材の組み合わせ”をご紹介しながら、お肉をふわふわに仕上げるコツも含めてお伝えしたいと思います。
・お肉のオススメは、疲労回復を促すビタミンB1が豊富な「豚肉」。
・酸味や香りのために、トマトやみょうがなどの爽やかな夏野菜をお忘れなく。
・免疫力アップを目指して、キムチや生レモンを絞るひと工夫が大切。
では次に、お肉をふわふわに仕上げるためのコツです。
・最も重要なのは、ゆで上がった肉を氷水にさらすのではなく、“常温の塩水”に泳がせること。
・肉を冷やしすぎると肉質・脂身を固めてしまうので厳禁。
・肉のたんぱく質は65度以上になると固まりはじめるため、お湯が沸騰した鍋でしゃぶしゃぶするのは絶対にNG。
・「お湯が沸騰→火を止める→肉2~3枚をしゃぶしゃぶ」を繰り返すのがベストな茹で方。
おいしく食べながら暑い夏を乗り切るためにも、豚の冷しゃぶの作り方、ぜひ覚えておいてくださいね!
【材料】2人分
豚しゃぶしゃぶ用………………………………………300g
トマト……………………………………………………1~2個
みょうが…………………………………………………2本
レモン……………………………………………………1個
キムチ……………………………………………………少々
その他お好みの野菜(葉野菜、スプラウトなど)…適宜
【作り方】
(1)片栗粉をうすく広げた皿に、しゃぶしゃぶ用の肉を乗せ、粉をポンポンとうっすらまとわせる。
(2)鍋に水を1L入れ、酒大さじ1を加えて沸騰させる。
(3)沸騰したお湯の火を止め、肉をしゃぶしゃぶする。
(4)レア感がなくなったら取り出し、塩を少々溶かした常温水に放つ。
(5)ザルに上げて水気をしっかり切る。
(6)皿に付け合せ食材を添え、肉を盛り付ければ完成。タレはお好みのものをチョイスすればOK。
主な参照元
あたらしい栄養学(高橋書店、吉田企世子・松田早苗監修)