「電車内で”ゴホゴホ…”って聞こえると、ドキッとしちゃいますね。ウイルスが流行っているって聞くようになりましたし。でも、通勤するのに人混みを避けることはできないし。マスクや手洗いで予防するしかないのかなぁ」
(50歳 男性 会社員)
□ 平熱は低い方だ
□ ほとんど運動しない
□ 毎日睡眠不足気味
□ ストレスを溜めがち
ウイルスが本格的に流行し始めましたね。でも、ウイルスが体に侵入しても、全然平気な人もいれば、深刻化する人など、人によって違います。これはどうしてなのでしょうか?
実は人間には、もともと外部からの細菌やウイルスなどを退治して体を守ってくれる力(免疫力)が備わっています。しかも、あまり知られていませんが、体内の免疫力に関わる免疫細胞の約6割は、腸内に集中しているのです!
善玉菌が多いキレイな腸内環境では、免疫力が保たれていますが、腸内の悪玉菌が増えて腸の環境が悪くなってしまうと、免疫力が低下してしまうことがわかっています。ウイルス予防のためにも、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることが大切なのです。
腸内の悪玉菌を減らすためには、ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌、善玉菌のエサとなる食物繊維、オリゴ糖などを摂るのがオススメです。
最近の研究では、ビフィズス菌を摂ることで、ウイルスの予防や免疫細胞を活性化する効果が報告されています。
ウイルス流行のピークに備えて、今年は「うがい・手洗い・ビフィズス菌」を、心掛けたいものですね!
出典:Biosci.Biotechnol.Biochem.,74(5),939-945,2010